失って分かる「当たり前」のこと

加藤和彦さんがお亡くなりになりました。

以前J-WAVEの「サウジ・サウダージ」という番組が妙に好きで、
またその司会をされていた魅力的な声の加藤さんが好きだったので、
今回の訃報には少なからずショックを受けました。


さて・・・

昨日のことです。
外から戻って来て(昨日は一日中いい天気でちょっと暑かったですよね)
汗をかいたので、まずシャワーを浴びました。
そして生理現象をもよおしたので、トイレに入り用を足しました。そして
(どこのご家庭にもあるフツーの便器)流そうとレバーをひねったら・・・


プツン
(私の頭の中の血管が切れた音じゃないですよ)(笑)


と普段は聞けないような音がして、それっきり水が流れなくなったんです。



え・・・マジ??



何だかよく状況が把握できなかったので、何度もアホみたいにレバーを
ひねりましたが、残念ながら便器は水を流してくれません。
しばらくトイレの中で「・・・・」の状態でしたが、さすがにボケっとしていても
問題は解決しないので、早速この逝ってしまった便器の中味を見ることに
しました。

まぁ簡単に言えば、水槽内でレバーと連動する頼りないチェーンとそれを
直結しているゴム製の栓に付属しているパーツが切れてしまったため。
(だから「プツン」という音がしたというワケ)

以前住宅メーカーで営業もしていたので、この程度便器の中味はおおよそ
理解しています。
ええい!いっそのこと自分で直しちゃえ!とは思いましたが、
これは無理でしたね。もうパーツそのものが壊れてしまっているので。




困りました・・・非常に困りました。




とりあえずはその水槽内に手を突っ込み、そのゴム製の栓を上げると
水が便器内に流れる仕組みなのですが、一回ごとにこんなことは
できません。
それに経年変化でゴムを触ると手が真っ黒になる始末。


で、この時は夜の10時半・・・


さっそく管理会社に電話しましたが、当然も誰もいない。

ここからです。昨日の夜からなるべく水分は取らず、ひたすらトイレに行く
回数を減らそうという「ささやかでかつ不毛な努力」が始まりました。


あぁ・・・今日は暑かったなぁ・・・そうそうビールでも飲も!
いやいや、いかんいかん!!


あぁ・・・喉渇いたなぁ・・・麦茶飲みたいな・・・
いやいや、いかんいかん!!


何かちょびっと甘いものが欲しい!あ、まだプッチンプリンが
残っている!
いやいや、いかんいかん!!
(小ならまだ何とかなるが、大は水の量も使うしなぁ・・・)



トイレという「当たり前」のものが機能しないというだけで、これだけ
支障が出るんですよね。


結局翌朝、速攻で連絡して、不憫に思ってくれたのかすぐ対応して
いただいて事なきを得ました。
(水道屋さんのおっさんが来てくれたときは、天使様が来てくれたような
感じになりましたよ。ホント。)

思わず嬉しくて、おっさんが直してくれた後、何度もレバーをひねって
しまったのは言うまでもありません(笑)
この「ジャーっ!」という水が流れる音が、まさに私にとっては至福の
音にしか聞こえませんでしたよ。




失って分かるんですね・・・
「当たり前」にあることの大事さが。




こんなことを思い出しました。
以前心理学セミナーの授業を受けている時のこと。

あと1年で死ぬと分かったら、あなたがたは何をしますか?」という問い。
皆さんそれぞれ、

「スポーツカーでも買う」(買えるカネはないけど)
「彼女に告白する」(その勇気はないけど)
「行ったことがないところへ行ってみたい」(ヒマもカネもないけど)


という具合。

そこで今度はこういう質問がありました。
「わかりました。ではあと3日で死ぬと分かったら、あなたがたは何を
しますか?」という問い。

「うーん・・・」しばしみんな考えます。

そのうちこういう答えが出てきました。

「近しい方に“ありがとう”と言うな」
「妻や子供に“愛している”と言うでしょうね」
「しばらく会っていない実家の母に“生んでくれてありがとう”って言うかしら」


そこで講師の先生がこう言いました。

「なぜすぐできることをあながたは
しないのですか?」

「愛する人や親しい方がいつまでも
“当たり前”にいると思ってはならない」

「そういう気持ちがあるなら、
すぐ伝えるべきではないのですか?」 
と。

さすがにこれには一同「シーン・・・」となりましたね。

ホント失って分かるんですよね・・・「当たり前」のことって。



PS

昨日地元の教習所で旧車の展示会があったので行ってみました。
当時ガキのころさんざん見ていて、 「当たり前」だった車たち。

今でも大事にされているような車ばかりでした。
(ほとんど実走行できるものばかり)

いま見ても「かっちょええ!!」と思ってしまうような車

これセリカの“ダルマ”ですね。リフトバックというスタイルでした

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思わず多摩川あたりの川っぺりで朽ち果てていそうな車(笑)
1963年(オレよりも先輩!)プリンス社製の広報用のバン。
味があります。もちろん走ります。

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今の車にこんな魅力ないのはどーしてでしょうかねぇ?